閉園がきまっちゃったガラスの里
海に浮かぶ姿が特徴的な宮島・厳島神社の大鳥居ですが、1875年の建立から140年以上が経過し損傷や老朽化が進んだということで、令和元年(2019年)の6月から令和4年12月(予定)にかけて大規模な改修工事が行われています。
工事のためにながらくの間、この大鳥居は工事用の足場や幕で覆われていました。
これはこれでとても珍しい姿だったのですが、これらの幕などは今年10月に撤去されひさしぶりに大鳥居が姿を表すこととなりました。
しかし、まだ工事が完全に完了したわけではないため陸地から鳥居までの工事用の仮設通路(足場)はまだ残っており、この仮設通路を有効利用する形で令和4年11月1日(火)~同月27日(日)の午前9時から正午まで観光客のために一般開放してくださっています。
この通路、潮が満ちている時間帯であれば海上に浮いている通路となるので、タイミングがあえば海の上を歩いて渡って大鳥居を見学することができるのです。
残り少ない期間となっていますが、一生に一度になるかもしれない経験なのでこの企画のご紹介と、実際に行ってみた感想をお伝えしたいと思います!
企画について、まずは公式サイトから引用です。
1.実施期間:令和4年11月1日(火)~同月27日(日)まで
https://www.miyajima.or.jp/new/未分類/嚴島神社大鳥居工事用通路の一般開放について/
2.時 間:午前9時から正午受付の方まで
3.受付場所:大鳥居 工事用通路出入口(西松原)
4.見学順路:工事用通路出入口→沖側通路→大鳥居をくぐる→社殿側通路→工事用足場出入口(通り抜け方式)
※見学につきましては、現場係員の指示に従っていただきますようお願い致します。
見学してきた!
受付があるような表記ではありますが、事前の手続きなどは不要で午前9時から正午までの時間内に入り口に並べばOKです。
入場料などもありませんので無料ですーっと入れます。
見学用の入り口は近づけばすぐにわかる感じですので、とりあえずは上の地図のピン位置あたり、大鳥居の南西の陸地を目指してください。
上記地図のピン位置あたりにカラーコーンで入口への誘導路が作られています。
ここからはスタッフの方が案内してくれますので指示に従ってゆっくりと歩くだけです。
海の上の仮設通路を大鳥居に向かって一直線で歩けるのはとても楽しく貴重な経験です!
スタッフの方が何度も何度も繰り返して「立ち止まっての撮影はダメです」と注意しているので立ち止まらないように歩き続けてください。
こんな距離感で大鳥居に近づいてぐるっと一周回ることができるのです。
止まらずゆっくりめに歩き続けるので所要時間は10分くらいです。
特に制限もないのでもう一度見たいという方は並び直せばOKっぽいです。
海面を歩いて大鳥居をくぐる経験などたぶん一生に一度のことなのでは?
近くから見た大鳥居の様子などを少しギャラリーで紹介します。
この日はほぼ満潮に近い時間を狙って行ったので海面は高めですが、潮の状態でだいぶ表情が変わってくるんだろうなと思いました。
厳島神社の入り口に満潮と干潮の時間が掲示されていますが、潮の状態(海面の高さ)にもこだわりたい方は事前にネット等で潮の状態を確認するのがいいかも。
潮の種類によって満潮でも海面の高さは変わりますが、満潮時の潮位311センチに近い時間帯はこんな感じでした。
この仮設通路を使っての見学は今月27日(日)までとのことですので、予定が合う方はぜひ足を運んでみてください。
ご注意とマナー
危険防止のために工事用通路の上では立ち止まって写真撮影をしないようにと入り口から大鳥居周辺まで何人ものスタッフの方が何度もアナウンスしてくださっています。
しかし、残念なことにそのルールを守らない方が一定数おられスタッフの方をピリピリさせている状況でした。
「ちょっとくらいなら」と立ち止まって撮影すると後ろの方も急に止まらされることとなり、それが連鎖的に起こって流れが止まることもありました。
また、「前の人が撮ってるしじゃぁ自分もついでに」みたいな感じで撮っている方もおられて連鎖的に撮影が始まってしまいスタッフの方が必死に注意しているような状況も散見されました。
最近も痛ましい事故があったように「ちょっとくらいなら」「自分だけなら」という身勝手な行動が大事故につながる可能性もあります。
ルールを守らない方がおられると、こういった企画自体がなくなってしまうかもしれません。
このような機会を用意してくださった関係者の皆様のご恩に仇で返すような結果を起こさぬよう、スタッフからの注意事項やルールはしっかりと守って楽しみましょう。(本ページ掲載の写真も立ち止まらずに撮影を徹底したものです)
こちらの記事は自身の体験と以下の公式情報をもとに書いたものであるため、日によって状況が変わっているかもしれません。
見学を希望される方は、以下の公式情報をご確認ください。