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人気すぎてパンク寸前!?
うさぎ島こと大久野島へ無事にたどり着けるか?

2017/3/23 - いきもの, 広島県内, 生活しぶ

広島県竹原市にある大久野島(おおくのじま)をご存知ですか?
「うさぎ島」という愛称でも知られており、野生のうさぎが推定700羽いるといわれている島ですが、ただいま人気が激しすぎてパンク寸前!
10年くらい前まではひっそりとした観光地というイメージがありましたが、各種メディアで繰り返し取り上げられ、SNS映えするうさぎの集団写真「行ったことないけど行きたい!」「前に行ったけどまた行きたい!」が殺到!
うさぎは暑いのが苦手なのですが、春先はうさぎも人間も活動しやすいため絶好の観光シーズンになりそうで、これからどんどん観光客が増えちゃうのでは?

私も2017年の3/19(日)という3連休のどまんなかに行ってきましたが島に渡る前にくじけそうなことがたくさんありました…
これから観光をお考えの方の心の準備のために少々情報共有いたしましょう!

アクセス

広島県竹原市の忠海港(ただのうみ)という港から船で15分くらいかけて大久野島に向かいます。
公共交通機関で忠海港へ行く場合は、JRがよく使われますが広島市内からであれば芸陽バスかぐや姫号もおススメ
片道100分、1,500円程度かかりますがゆっくり座席に座ってJR忠海駅まで向かうことができます。(便によっては竹原駅までしか行かないので注意)

船の便に関するあまり知られていない予備知識

インターネットで「大久野島 フェリー 時刻表」などと検索するとおよそ1時間に1本というペースの時刻表が見つかると思います。
しかし、この良く見つかる時刻表はフェリー(車のままでも乗れる、定員300名くらい)のもので、これ以外にも客船(人間のみ、定員100名ちょっと)が運行されています。

↓こちらが2系統まとまった時刻表ですがなかなかインターネット検索でたどり着くのが難しい…
http://www.qkamura.or.jp/ohkuno/access/images/pdf_time3.pdf

二系統運行なので良い時間であれば30分に1本くらいは運行しています

だがしかし!狙った船に乗れると思うな!

私の行った3/19(日)は朝の段階で観光客が500名程度いる状況でした。

この写真は船に並ぶ行列ではなく、切符を買うための行列です。
この行列がぐわーっと折り返しながら続いて、左に見える赤い橋のずっと向こうからずがーっと乗船待ちの行列ができているわけです。

スタッフから特別なアナウンスもなかったので、始めて行った私にとってはこれがいつもの光景だと思っていました。
でーっかい船がきてみんなで仲良く乗れるんだろうと…

切符の購入は20分かからないくらいでしたので船待ちの行列に並んで、定刻通りやってきた大型フェリーに乗ろうとするとあっさりと定員オーバー!
なすすべもなくつぎの船を待つことに…

気温が高めだったとはいえ、海風にさらされながら待つこと30分、乗れなかった大型フェリーに続いて小さな客船がやってきました。
定員100人ちょっとのこの船ももちろん定員オーバーで乗ることができませんでした

並んでいる人からこの時点で露骨な不満が出始めます。

「いったい何がどうなってるんだ?」

「え?待ってたら乗れるの?乗れないの?」

そうですよね…

便数が多くもない船に予定通り乗れない人がたくさんいるというのは異常事態に思えるのですが、港のスタッフもパンクしてそこまで配慮がまわらないのか状況説明が何もないのです…
暗黙の「乗れなければ次のに乗ればいいじゃない」なのかもしれませんが、帰りの便というタイムリミットを考えたら気持ちは焦るばかり…
当時は予備知識もなかったので「待ってたら乗れるのか」「次にも乗れないのか」という不安ばかりがわいてきていましたが、列を離れるのも難しく状況確認もできませんでした。
広島市内から二時間近くかけてやってきているわけで「諦めて帰る」という選択肢もとりにくく、ただ小さく縮こまって次の船を待つばかり…

並んでいる人が電話で誰かと会話しているときに漏れ聞こえた「入島制限がかかるかも?」という推測の言葉をたまたま聞いたほかの人が、「入島制限がかかってるんだって!」という確定の言葉に変えて、デマのように他の人づてに伝わっていくのもちょっと恐ろしく感じました。

結局、切符購入までの時間から考えると1時間半から2時間程度まってようやく船に乗れました…
この時点で、頭の中はうさぎに対するワクワクよりも「無事に帰られるのか」であふれかえっていました…

攻略法!?車で乗りこめば行列ぜんぶぶち抜けるよ!

船を待つ間はほかにも解せない事象がいくつかあります。
その中で一番解せないのは「後から来たカーフェリー利用の車は行列を無視してすいーっと乗れちゃう」ってことです。
もちろん、カーフェリー用のスペースがありそのために動いている船なので車のスペースが空いていれば車が乗っちゃうのは当然ですが、行列で心がすさんでいる我々は「わたしら1時間も待ってるのになんで後から来た人がさくっと乗れちゃうの…」という逆ギレ的感情がほんのりとわいてしまいました。

ただ、逆に考えてみましょう。
上陸後に車を使う予定がなくても車で乗りこめば500人の行列をすっ飛ばせるということです。
車を持ってる方はカーフェリー代をファストパス代と割り切って乗り込んじゃうのは攻略法かも

絶望はこれからだ!満腹うさぎたちの塩対応!!

やっとの思いで大久野島に上陸すると想像よりもかなり大きい島であり、しっかりと整備されているリゾートっぽさもありでテンションが上がりました!
上陸早々うさぎがぴょこぴょこいるじゃないですか!

ここから先はSNSでよく見る写真のあれですよ!
ニンジンを差し出したら10匹くらいのうさぎがおねだりしながら駆け寄ってくるんでしょ!?

…そうだよね…

今日は違うよね…

これだけの観光客がいたら満腹だよね…

ニンジンを見たうさぎたちは「あー、またニンジンっすかー、そういうの大丈夫なんでー」という感じでちらっと興味を示したらすぐに遠ざかっていきます。
中にはサービス精神旺盛なうさぎもいてニンジンを食べてくれるのですが「(あー、もうむりっすわー、まんぷくっすわー)むしゃ…むしゃ……あっ、はい、おいしいですね…」という感じで大変食が細いです…

ニンジンを食べてもらうことができず、帰り際には「なんでわたし、大量のニンジンスティックを持ってラーメン屋を目指してるんだろう…」って気持ちがあふれかえります。

観光地は来た人数だけ帰るもの!もちろん帰りの船も大変!

出発点の忠海港とは違い、「うさぎがいる」という癒しポイントがあれども、帰りの船も基本的には待ち時間など同じです。
ちょっと心が折れるのは「ギリギリ乗れるかな?」など思っても船の到着が近づくにつれ自分の前にどんどん人が増えてきた点です。

そうです。

代表が場所取りをしていて、ほかの人らはギリギリまでどこかで遊んでるんですよね。

仕方ないとはいえ謎の絶望感が沸き上がってきます…

もちろん、帰りにまた切符を買うというのは大変しんどい行為です。
行くときに往復切符を買っておきましょうね!!

これから行く人の心構え!

こんな感じで、とても魅力的な場所ではありますが繁忙期に遊びに行くにはハードルが高い点も多々あります。
多くの人が集まる場所なのでこういう場合は行く側の人間が不幸を避けるための準備をしなければなりませんよね!

ここで心構えをまとめましょう。

もちろん往復切符を買え!

切符購入で20分待つわけですからこれは一度だけにしましょう。
行ったら帰らなければならないので往復切符を買いましょう。

片道2時間待つ覚悟がなければ行かない!

定刻通りに乗れると思って行くと心が折れます。
初めから2時間待ちの覚悟で行きましょう。

うさぎにちやほやされたかったら寒い冬に行け!

そもそも、観光ピーク時に行っちゃうと船の待ち時間もすごいしうさぎも満腹で塩対応です。
うさぎは寒いほうが元気なのでうさぎにちやほやされたければ人が動きにくい冬に行っちゃうほうがいいです。

★最後の切り札!カーフェリー利用!!!

車で行く人は港の行列がすごかったらいっそのこと車で船に乗っちゃいましょう!
上陸後、運転するような場所はない(とおもう)のですが、もうこれはファストパスだと思って使うほうが精神衛生上良いと思います!

 

最後になりましたが、この記事を読まれて「うげー!そんなとこいきたくねぇよ!」って感情を持たれた方のためにうさぎの写真で誘惑いたします。
この写真を見れば「あ!やっぱ行きたいな!」と思ってもらえると思ったのですが、とても塩対応で微妙な写真であることに気づきました…

ということで、それ相応の覚悟がない方は繁忙期は避けて冬に行ったほうが楽しめると思います!
私も来年の冬にリベンジします…

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