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人気が出すぎないようにこっそり教える(?)
映画館八丁座のすごいところ!

2017/3/6 - カルチャー, 広島県内しぶ

作品本数の増加や好みの多様化により、ひとつのスクリーンで一本の映画だけを数百人の観客規模で上映する映画館は窮地に立たされて、代わりに小~中規模な部屋を複数用意して、複数の映画を同一施設内で上映するシネマコンプレックス(シネコン)が主流となってきたのは2000年前後の時期でした。
今ではさらに、レンタルショップのサービスの変化、1000円以下で購入できちゃう販売DVDの低価格化、ネット配信などにより「映画館」離れも加速しているといわれており映画館はまた新たな岐路に立たされています。

そんな中、広島市内では横川シネマサロンシネマなどのミニシアターがテーマを明確にしたリニューアルを行ってきました。
いずれも「ゆったりとくつろいで楽しめるように」というコンセプトのもとリニューアルされているので、昔ながらの隣の人とぎゅーぎゅーにくっつく劇場ではないのがポイントのひとつ。

今回は、福屋八丁堀店8Fという好立地にある「八丁座」についてご紹介します。
力強く紹介しすぎて行きたいときに満席で行けなくなっても困るのでこっそりとすごいところを教えます!

まるで歌舞伎がみれちゃいそうな映画館

「八丁座」という名前のイメージの通り和風な雰囲気のある映画館です。
サロンシネマと姉妹館であり、どちらもすごい映画館ではありますが八丁座のほうがひとめでわかりやすい雰囲気です。
最近の映画館では自動券売機で購入する場合も多いですが、八丁座ではカウンターでチケットを購入します。


劇場名や席番号も和風でおもしろい


スクリーンの前の緞帳


座って振り返ると提灯

席もバーのようなカウンターに座ってみる席や、畳席などもあって映画館の椅子が苦手な人はいろいろ試せるかもしれません。
もちろん、普通の座席もすごく大きくて豪華で、足もしっかりと延ばせるのであおむけに寝たような感じで楽しめます。

上映中作品に関する掲示物も多く、待合室も「八丁座」としての統一感に溢れています。

チケットは3日前から買えます

大人気の映画館なので満席になることも多いのですが「絶対にこの日に行きたい!」というかたは3日前からチケット購入が可能です。
事前購入の割引などはなく、キャンセル時の返金もありませんが絶対に行くと決めたら事前購入はおススメですよ!
ちなみに、「観る日時の料金で購入」なので毎月1日のファーストデーなどのチケットもファーストデー価格で事前購入できます。

温かみのあるベテランの接客

私が上映の前日にチケットを購入した際、初老に近そうなベテランスタッフさんが丁寧に対応してくださったのち「それでは、明日またのご来館をお待ちしております」と深々と頭を下げてくださいました。
まるで執事のように落ち着いて丁寧な接客に感動しました。

翌日、映画が始まるころに席に着くと館内アナウンスがあるのですが放送じゃなくてスタッフの方がステージの脇に立ってマイクでアナウンスしてくださいます。
作品の簡単な紹介とともに「予告編が10分くらいありますので、本編までにお手洗いに行かれる方や売店に行かれる方はこの時間でもどうぞ」とおっしゃってくれて、どういうテンションで待機すればいいか微妙な予告編の時間に売店に行くことができてうれしかったです。

 

売店も力が入ってる!

映画館の売店といえば、高い飲み物と高いポップコーンや高いホットドッグのイメージがあります。
しかし、八丁座にはしっかりとした喫茶店が入っていてリーズナブルな価格で本格的なドリンクや軽食が楽しめます。
映画を見ない人は併設の飲食スペースで楽しめますが、映画を見る人はもちろん館内に持ち込めます。

写真を取り忘れたのですが「和三盆ボーロ」というアーモンドが入ったたまごボーロ風のクッキーが160円というリーズナブルなお値段ながらもとてもおいしかったです!

今回私は「ラ・ラ・ランド」を見てきたのですが売店ではコラボドリンクも売られていました。
まずは380円という良心的なお値段にびっくり

お値段もあれだし、あまり期待せずにネタの一つとして購入すると受け渡しの時に最初はドリンクのグラデーションを楽しんでから混ぜて召し上がってください。映画と一緒にお楽しみいただけますようにと声をかけてくださいました。
チケットカウンターや館内アナウンスも含めて、血の通ったプロの接客ですごいなーと思いました。
飲んでみると味もちゃんとおいしくて、ちょっと果肉感の残るしっかりと甘酸っぱいドリンクでした!

これだけでもすごいのに!もっともっとすごいお得な利用方法!

八丁座はお得な割引サービスもいくつかありまして、私のおススメ割引は「毎日最終回割引」です。
八丁座は最終上映時間がすこし早めのなのですが、この最終上映時間にあたる18時~19時台にスタートする作品はなんと1,300円で楽しむことができます。
普通の映画館のレイトショーが少し早い感じだと思ってもらえたら!

さらにすごいことに、八丁座限定割引としては「日曜最終回割引」があります。
先述の最終回割引のパワーアップ版で、毎週日曜日は18時~19時台のに上映される作品が1,100円になるのです。

これほどの環境でお安く見られて本編以外にも作品愛に触れることができる八丁座、未体験の方はぜひとも遊びに行ってみてください!

映画に対する愛とお客さまに対するホスピタリティのあふれたちょっと懐かしさせするとても素敵な映画館、なんでも効率主義になりがちな現代だからこそ愛や血の通ったサービスはうれしく響くものですね!
長く続けてもらえるようしっかりと応援してゆきたいです!

http://johakyu.co.jp/theater/hatchoza.html

 

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