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たぶん広島県内唯一?
スワンボートも楽しめる福山市立動物公園

2021/10/12 - いきもの, 広島県内しぶ

福山市立動物園とは

福山市立動物園はJR福山駅から北西に14キロほど行ったところにある動物園です。
広島市中心部からは車で1時間30分くらいで行ける場所にあり、ちょっとしたドライブにはちょうどいい距離感です。
けっこうコンパクトな動物園なのですが動物園の人気者であるゾウやキリンはもちろん少し珍しい最近の人気者も飼育されており、魅力の密度が高い動物園です。

福山市立動物園はもともと個人が作った動物園で当初はゴルフ場なども併設されていたそうなのですが、1978年に経営の悪化と施設の老朽化を理由として福山市が経営することになり今に至るそうです。
近くには子供たちが楽しめる大型遊具施設「富谷ドームランド」もあるのですが、たぶん広島県内で唯一(違ったら教えてください)と思われる足漕ぎボート(スワンボート)も楽しめるという点も魅力のポイントです。
広島市民でも知ってる人がまりいなかったのでこの機会に福山市立動物園の魅力を紹介したいと思います。

特徴1 とにかくコンパクト

福山市立動物園は高い檻などがなければ端から端までが見渡せそうなほどの面積のコンパクトな動物園です。

Googleマップを元に広島市民に馴染みのある安佐動物園と比べてみたのですが、福山市立動物園は安佐動物園の5分の1くらいのサイズです。(比較画像は駐車場を除いてゲートからの面積を図示したもの)

オレンジの部分が福山市立動物園の面積

目まぐるしくダッシュするお子様と一緒なら1時間くらいで余裕で回れるくらいのサイズです。
安佐動物園は大きな面積でたくさんの動物もいてとても楽しいのですが、面積が広いだけでなく勾配も激しいので全部見ながら回ろうとすると半日かかってだいぶ体力を持っていかれちゃうのです。
一方で福山市立動物園は完全燃焼するまで堪能しても体力はばっちり余ると思います。
コンパクトならではのメリットがもう一つありましてそれは駐車場問題が解決しやすいという点です。
休日の動物園は駐車場の奪い合いのようなことも起こりがちですが、コンパクトゆえに1時間くらいで出てくる方々も多くいるので駐車場の回転も悪くないんです。
駐車場に警備員さんがいないので混雑時はけっこう混乱を極めてしまいますが、満車でもぐるぐる回っているうちにふわっと入れ替わりで駐車できます

特徴2 定番を押さえつつ独自性もある展示

私が福山市立動物園の存在を知ったのは数年前にけものフレンズが流行った時でした。
サーバルキャットに会いたい人たちが全国各地サーバルのいる動物園に出向いていたのですが「広島県内にもあるぞ」とうことで福山市立動物園が紹介されていたのがきっかけです。

サーバル以外にも珍しい動物がいて、動物園の人気者であるゾウは日本では福山市立動物園にしかいないボルネオゾウというゾウさんです。
耳の形が特徴のカラカルさんは日本で3つの動物園でしか展示されていないなかなか会えない動物です。
小さな面積でも動物園としての個性や独自性はしっかりと持っているのがすごいのです。

箱に入ってくつろぐという猫の遺伝子を隠しきれないカラカルさん

展示方法として特に面白かったのはハンターの城という猛獣ゾーンです。

ここはガラス張りの飼育エリアを囲むように通路ができていて、その通路は三階建てくらいの塔のようになっています。

実際とは全然違うけどハンターの城の通路だけを漠然と図解したもの

ライオンアムールトラアムールヒョウピューマサーバルカラカルがいるエリアでライオンさんはかなり大きなスペースでのんびりと過ごしています。
ライオンなどの飼育エリアは高さがしっかりと取られているので、通路に沿って歩けば地上からも上からもライオンを見ることもできるのです。
上から見る場所にはライオンの足場となるような大きな岩があり、ライオンはここがお気に入りでお昼寝していることが多いようです。

檻の目が細かかったりガラスが曇っていたりと観察しにくい部分もありますが矢継ぎ早に色々な動物を観察できて楽しいです。

日本の動物園ではここにしかいないボルネオゾウさんですが、人混みがすごかったので後で撮ろうと思いながらすっかり撮影を忘れていました…

ボルネオゾウのふくちゃんは結核にかかっているそうで、治療のためのクラウドファンディングが行われていたそうで募金は現在も受け付けています。
ふくちゃんについてはクラウドファンディングのページによくまとめられていましたのでそちらをご参考にどうぞ。(現在は終了)

https://readyfor.jp/projects/fukuzoo

ふくちゃん募金についてはこちら↓

http://www.fukuyamazoo.jp/fukuchan_bokin.html

特徴3 動物以外にも楽しみがあるよ

近くには子供たちが楽しめる大型遊具施設「富谷ドームランド」もあるのですが今回は時間の関係で遠巻きに観察するだけで断念でした。

動物園に隣接する池の向こう側が富谷ドームランドです。
駐車場がドームランド側にあるので駐車場からは近いです。

私のイチオシポイントがこちら

動物園に隣接している池で憧れのスワンボート足漕ぎボート)に乗って遊ぶことができるのです!

私調べではありますが、スワンボートに乗れるのは広島県内だとたぶんここだけです(繰り返しになりますが違ったら教えてください)

実は私、スワンボートに乗ったことがないんですよね。
アニメやマンガではよく見る光景でしたが乗る機会がなく都会の人じゃないと遊べないものだと思ってました。

やったー!やっと念願のスワンボートに乗れる!
でももしかして子供しかダメなやつでは…

大丈夫!

大人が乗ってもいいんです!

ボートは一台あたり800円で制限時間は20分です。
人数ではなく一台あたりの料金なので、一台に大人が3人乗るとしたら3人でも800円です。
制限時間はきっちり測っている感じではなくてなんとなく自己申告みたいな雰囲気です。
たった20分と感じるかもしれませんが大丈夫!
20分も漕げば飽きちゃうので!

近くで見るとけっこう大きなスワンボート

足漕ぎボートは色々な種類があるのですが我々が乗ったスワンボートは3人乗りで真ん中に乗る人がハンドル(舵切り)、真ん中の人を挟んで両サイドに座る人が足漕ぎ担当です。
真ん中の人は真正面にスワンの首が来るので視界が悪い!だけどそれがいい!

 

足漕ぎボートは必死に漕いでもロスが増えるばかりでスピードが出るわけじゃなくて、優雅に漕ぐくらいが一番効率よく進めるそうです。
舵はけっこう効きやすくて操作不能になることはない感じです。
池なので激しく揺れるということもなくほんと優雅にのんびりと水の上をお散歩できます。

この日がそうだったのかいつもそうなのかはわかりませんが、池の水はかなり茶色く濁っているので池の中を観察できるという感じではないです。

浅瀬になっているなどの理由で入ってはいけないエリアがあり、乗る前に係の方が案内してくれるのでしっかりと聞いてくださいね。

これが指示に従わなかった愚か者の末路だと思います…

スワンボートに乗ったことがない人は一度は経験してみても良いかもですね!
先述の通り、20分しないうちに飽きてしまいますが経験としては最高に楽しかったです。

まとめ

コンパクトにいろいろな楽しみ方ができる場所なので小さなお子様と一緒に出かけるにはいい場所だと思います。
大人だけで遊ぶには少し物足りなさがあるかもしれませんが、大人の視点で色々見れば色々な発見があると思います。

来園の注意としては

・園内にしっかりとしたレストランはないので園内で食事をしたい人は持ち込み必須(飲み物の自動販売機や売店のかき氷程度はある)
・休憩場所も多くはないので地べたで休憩できるようにビニールシートを持っていく方がいいかも
・日差しをしのげる場所が少ないので天気の良い日は日光対策を十分に

くらいかと思います。
空調が効いていてゆっくりと休めるような場所は目につかなかったので暑い季節はとにかく熱中症対策に抜かりないように。

近くだったら年間パスポート買っちゃうだろうなってくらい気に入りました。
一年に一度ペースくらいで動物たちに会いに行きたいな!

福山市立動物園

入園料 大人(15歳以上)520円 ※中学生以下など入園料の免除あり
開園時間 9:00〜16:30(最終入園は16:00)
休園日 毎週火曜(火曜日が祝日の場合はその翌日)と12/29-1/1

これらの情報は執筆時時点のものなので、詳しくは福山市立動物園公式サイトをご確認ください。

http://www.fukuyamazoo.jp/index.php

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