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今回は普通に買えそう?
ミニスーファミぶっちゃけレビュー

2017/10/5 - カルチャー, レビューしぶ

「ファミコンを手のひらサイズに小型化して、メーカーチョイスのソフトをあらかじめたくさん内蔵しておく」というコンセプトで作られた「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピューター」、通称「ミニファミコン」が発売されてから1年近くになります。
この商品、発売前の話題性から転売目的の購入のターゲットにもなり6千円くらいの売値が2万円くらいのプレミアム価格で取引され、欲しい人の手元に届かない商品となったことも記憶に新しいかと。

※ちなみに、このミニファミコンは2018年の再販が決定しています。

そして、このクラシックミニシリーズの第二弾としてスーパーファミコンを小型化した「ミニスーファミ」が発売されました。
世代によってはファミコンよりもスーパーファミコンに懐かしさを覚えることもあるのでこちらも人気化必至の商品でした。
しかし、品薄には違いないのですがミニファミコンに比べると入手難易度は低く比較的簡単に手に入るようです。
任天堂さんも「ミニスーファミに関しては安定供給できるように発売日以降も生産を続ける(だから転売屋から買わないでね)」とおっしゃってるので、本日買えなくても来週、再来週と近い未来に変えちゃう方も多いかと思います。
そんな方のためにミニスーファミについてまとめてみました。

序章 発売日はどんな感じだった?

ミニスーファミは10月下旬に予約が開始されましたが予約の方法は店舗によって異なりました。
先着順で予約のために予約開始日に開店待ちをしてもらうお店もあれば、予約できるかどうかの抽選を行うための抽選券を配るお店もあったりという感じでした。
ネット予約は厳しめだったようですが、実店舗であれば予約ができたという方も多かったようです。
都内では開店待ちのお客さまより入荷数が多いというお店が多かったそうです。
抽選販売にはしたものの「本日は全員当選」というお店もたくさんあったそうです。

Amazonでも朝9時の段階では通常価格で「明日発送」として在庫があるなどファミコンの時の争奪戦から考えればだいぶやさしいイメージでした。
しかし、開店時に在庫があったお店もお昼までには完売したというお店が多いようです。

広島のお店に関しては取り扱い数の関係か「予約販売のみ」となってしまったお店も多いようです。

1.ミニスーファミの外観

初代スーファミをイメージさせるデザインのパッケージに、そのままミニサイズにしたようなスーファミが入っています。
初代スーファミを触ったことがある方はイメージがわくと思うのですが、ほのかにポコポコした目の細かいワニ皮のようなプラスチックの手触りもしっかりと再現されています。

電源スイッチが同じように電源になっていて、オンにすると電源ランプも赤く発光します。
リセットボタンは「メニューに戻る(ソフトの選択画面)」ボタンになっていまして、イジェクトボタンは機能していません。
別に不便はないのですが遊び心でいえば、リセットボタンを通常のリセット機能にして、イジェクトボタンを「メニューに戻る」にしたら楽しかったかなぁ…

コントローラーの差込口はフェイクでして

このようにフェイクのパネルを開いて、特殊形状のコネクタを差し込みます。

これが幅10センチ程度のサイズのミニチュアになっているというのが素晴らしいです。
質感がとてもいいので使わないときはインテリアにしてしまってもかわいいと思います。

2.ミニスーファミのいいところ

ポイント1 コントローラーが普通サイズ!

前身のミニファミコンはとても良い商品でしたが「コントローラーまでミニサイズにした」という暴挙がありました。
今回のミニスーファミではコントローラーのサイズも形も初代スーファミと同じです。


上の小汚い黄ばんでいるコントローラーが当時ものですが形状的な違いは見受けられません。

ポイント2 リセットボタンで「中断ポイント」が作成され続きからプレイできる

リセットボタンでメニューに戻った際、その時点での「中断ポイント」が作成できます。
これは、電源を切っても保存されるので次回プレイする際には中断ポイントから再開することができます。

セーブ機能のないゲームを途中でやめる時などとても重宝しますね!

ポイント3 収録ソフトがまぁまぁいい感じ

第一弾のミニファミコンの収録数30本には数では及びませんが、21種類のソフトが収録されています。
個人的には「あ、いいねぇ!」というソフトが多いと感じますが「え!?あれが入ってないの?」も多く、これは人によって感じ方は違うでしょう。
ただ、収録ソフトのメーカーを見ると「大人の事情」を感じる部分もありますね。
倒産した企業など権利を得ることが難しい点も多く「権利が得られそうなソフトの中からチョイス」という感じですかね…

収録ソフトは公式サイトを見ていただくとして、ひとつ言いたいのはなんでロマサガ2が収録されてないの???

こういう「なんで」はみなさまそれぞれお持ちになると思いますが、メジャーどころは抑えた無難なチョイスかと思います!

ポイント4 幻の「スターフォックス2」が収録されています

この製品が発表された時の目玉ニュースがこれでしたね!
当時、開発はされていたものの「スターフォックス64に注力する」という理由で日本では発売に至らなかった幻の期待作であるスターフォックス2が日本語化されて今回初めて収録されました。
長年待ち望んでいた…というかたぶんすっかり忘れ去っていたファンにも朗報だと思います。

「スターフォックスのステージ1をクリアしないと遊べないよ」という、散々待たされた挙句にさらなる試練を課せらえるのですが、ファンならまぁへっちゃらでしょう!

ここからはぶっちゃけで個人的な感想です。
スターフォックス2はスターフォックスの世界観を引き継いではいるものの、ゲームとしては別物と感じちゃいます。
いろんなステージを3Dスクロールしながらスピード感あふれるシューティングの続編を期待してましたが、実際はスターフォックス64のオールレンジモードみたいな感じで地味なミッションをクリアしていくようなどちらかというと作業寄りの作品のようでした。
動きももっさりした印象があり、スーファミの限界に挑戦した技術アピールの側面が強い作品かなと感じました。
お好きな方もいるかもしれませんが、スターフォックスのゲーム性を持ったままの続編を期待するとがっかりすると思うので過度な期待はなさらないほうが良いかもしれません…
正直、これ発売されててもヒットはしなかったんじゃないだろうか…
ヒットしなかったらスターフォックス自体が死にコンテンツだと解釈されてスターフォックス64も産まれなかったんじゃないんだろうか…
発売されなかったのはもしかしたら不幸中の幸いだったのかもしれません。
お好きな方すみません、しかし私もスターフォックス大好きでこれ目当てで購入しています!

ポイント5.画質がきれいかも!

初代スーファミを使われてた方は「映像、音声右、音声左」の黄色、白、赤の三本のケーブルをまとめて刺すコンポーネント端子で接続していた方がほとんどだと思います。
当時のブラウン管テレビの仕様も関係して、若干にじみのある映像でゲームを楽しんでいたことになるのですが、ミニスーファミはPS4など最新のゲーム機と同じHDMIケーブルで接続します。
大画面液晶テレビを使われる方が多いと思うのでそのような方にとってはドット単位でくっきりな映像が楽しめます。

ただ、これも賛否がありそうで当時の独特のにじみがドット絵に柔らかさをだしていてそっちのほうが好きっていう人もおられるかもしれません。
いずれにしても、最新のくっきり画質でプレイできるのには新鮮さがありますね!

 

3.ミニスーファミの気を付けるところ

ポイント1 10年以上前の古いテレビだと使えない場合も…

スーファミミニはPS4など最新のゲーム機と同じく「HDMIケーブル」で接続することになります。
当然、テレビ側にこのHDMI端子がついていないと接続できないのですが、この端子は2004年以降に高級機種からじーわじわと搭載され始めた感じで、2011年以降から徐々に「あるのが当たり前」に近づいてきています。
比較的新しいテレビであっても製造コスト低めのテレビ(安売り用テレビ)、コンパクトなテレビにはついていない可能性があるので、ご自身のテレビに「HDMI端子」がついているかを確認しましょう。

形はUSBケーブルの差込口に似ています

なお、ネット上では数百円から数千円までの幅で「HDMIケーブル変換コネクタ」のようなものが売られていますが、機器の相性で映らなかったり、映っても画質や色合いが大幅に劣化したり、音が小さくなったりなどのトラブルも多いようです。
デスクトップパソコンのディスプレイにHDMI端子があればそちらに接続する方法もありますのでそれらについてはまた別の記事で!

 

ポイント2 ACアダプタが別売りだけど買う必要がない人も多い

購入時、店員さんに「ACアダプタが別売りですがいかがですか?」と聞かれるかもしれませんが買わなくていい人もたくさんいます。
ミニスーファミの電源はUSBケーブルを使用します。
テレビにUSBポートがついている場合はテレビから直接電源をとれますし、スマホをお持ちの方はコンセントをUSBポートに変えるいつもの充電用変換機があればそれをそのまま使えます。
ミニスーファミにはUSBの電源ケーブル自体は付属していますので、買わないでいい方は無駄な出費は抑えたほうがよさそうですね。

 

ポイント3 初代スーファミの周辺機器は使えません

コントローラーの接続口の形状がまったく違いますので、初代スーファミの周辺機器は使えません。
もちろん、逆の発想でスーファミミニのコントローラーを初代スーファミに使うこともできません。
私は「初代スーファミのコントローラーがへたってきてるから、新品のコントローラーも買えて一石二鳥!」と思っていましたが、その思惑は打ち砕かれますので一石二鳥狙いの方はご注意を。

写真左の薄汚いのが私が所有する初代スーファミのコントローラのコネクタ、右がミニスーファミのものです。

まとめ

以上、少々長くなりましたがメリットや注意点などまとめてみました。
収録ソフトを次々とつまみ食いしながら思ったのですが、レトロゲームはレトロゲーム特有の面白さがありますね。
思い出補正もありますが綺麗なグラフィックと派手な演出では勝負できなかった時代なので、単純にゲーム性で勝負してたからこそちりばめられているアイデアや工夫が特有の面白さにつながるのではないかと思います。
収録ソフトに気になるものがあれば買っちゃっていいと思いますし、同年代のお友達を集めて一緒にわいわいするグッズとしても最高です。
少し待てばいつでも買える状況になりそうですので焦らずお時間に余裕があるときに買っちゃうことをお勧めします!

 

定価は7,980+税です!

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