超簡単なのに無限の可能性!
魅惑のヌードルメーカーの世界
(フィリップス 家庭用製麺機 ヌードルメーカーのレビュー)
突然ですが私は無類の麺好きです。
麺類がとにかく好きで「あなたは中性脂肪が高いから麺類はなるべく控えなさい」とお医者さんがアドバイスしてくださっても、健康余命よりもこの瞬間の麺ライフを迷うことなく選ぶ人間です。
既にかなりの多趣味人間なので、まとまった時間が必要な趣味に新たに手を出すのはやばいなと敬遠していたのですがついに手を出してしまいました…
自家製麺の世界に…
だって、めちゃくちゃ簡単なのに無限の可能性がある製麺機を見つけたんですもん…
↑それが、フィリップスのヌードルメーカーです!
この記事を書いているときに知ったのですが、Amazonさんでは7,980円で売ってるとかびっくり!
私が買ったものはもうちょっと高かったなぁ…
ということで、今回は麺作りの経験がない方にとってもわかるように、麺作りの大まかな流れを紹介しながらフィリップスのヌードルメーカーについてご紹介いたします。
基礎知識:麺ってどうやって作るの?
一般的に、自家製麺を作るときは粉類(薄力粉、強力粉、そば粉など)と水分を丁寧に混ぜ合わせて、コシを出すためにこねまくって時には踏んづけて生地を作って、その生地を安定させるために冷蔵庫で数時間寝かせて、その麺を包丁や専用カッターで切断する…
そいういう半日仕事ともいえるプロセスが必要となっています。
これ、自分で作る苦労を知ってしまうとお店で麺類が数百円で提供されていることを奇跡ではないかと感じてしまうレベルです…
(機械製麺もあるじゃんとかそういうお話はいったん置いておいて)
しかし、今回ご紹介するフィリップスのヌードルメーカーを使えば「材料を入れるだけでほぼ失敗なく10分そこらで麺ができる」という自家製麺ファンにとってはチートのような恐ろしいアイテムだったのです…
入れる材料や割合を変えればベジタブル麺のような麺も簡単に作ることができるのです!
スタンダードな麺からオリジナリティのある麺まで好みに合わせて自由に作ることができる素晴らしいアイテムです!
フィリップスの製麺機の特徴
フィリップスの製麺機(ヌードルメーカー)はこねた生地を口金のようなパーツ(アタッチメント)から絞り出す方式で作られます。
麺づくりの経験がある方がこの方法を聞くと「そんなもんで麺が作れるわけないだろ!」とお怒りになるかもしれませんが、上手く計算された作りの金属製こね棒が生地を押し切るかのような力強いこね方をして、麺を絞り出すときには約720Kgの圧力がかかるなど自家製麺を作られるラーメン屋さんも「(もちろん業務用には及ばないが)短時間でこれだけのものが簡単にできるのは素晴らしい」というご感想をお持ちでした。
フィリップスはオランダが本拠地のメーカーです。
海外では麺にあまりコシを求めない傾向があるそうで、海外製のフィリップスヌードルメーカーではコシが強い麺を作れないのではとお考えの方もおられます。
しかし、フィリップスのヌードルメーカーは日本仕様として「こね時間追加」の機能があり、標準では5分となっているこね時間を最大8分まで1分単位で追加できるようになっています。
お手軽さを求める家庭用のヌードルメーカーとしては十分すぎる機能が備わっているのです。
購入を検討される方へのご注意
フィリップスのヌードルメーカーは本体が同じものであっても製品により絞り口(アタッチメント)種類や数が違うものが発売されています。
今は販売店の価格設定が本当にバラバラで「高い方だからアタッチメントが4つついてる」というわけでもないですし、「安いから3つ?」というわけでもないです。
購入する際は商品説明をしっかりと確認して自分に必要なアタッチメントが付属している製品かどうかご確認されることをお勧めします。
私が見たものには
・アタッチメント4種(全て麺類用)
・アタッチメント4種(餃子の皮を作るものが入っているやつ)
・アタッチメント3種
の製品がありました。
製品の型番などから判断できるのでしょうが、公式にも情報がありませんので正確なことがお伝えできません。
なので購入しようとしている製品に付属されているアタッチメントはしっかりとご確認なさってください。
類似品を買うならフィリップスにすべき!
ネットでヌードルメーカーを探すといろいろな物が出てきますが、お手軽に自家製麺を楽しみたければフィリップスのヌードルメーカーのようにこねる機能が付いたものの方が良いです。
ただ、こねる機能が付いたものでもプラスチック製の製品が多くあり、プラスチックの製品だと押し出しの力が弱くコシのある麺が作れません。
その点を不満に持った方が結局フィリップスのヌードルメーカーに買い替えるという例もありましたので、類似品を買うくらいなら初めからこっちの方が良いかなと考えます。
ちなみに、フィリップスのヌードルメーカーは圧力がかかる前面パネルは金属製です。
製麺機本体が重いのはこのせいではありますが、この頑丈な作りのおかげで720Kgの圧力で麺を押し出すことができるのですね。
フィリップスのヌードルメーカーは絞り口(アタッチメント)を差し替えることでいろいろな太さの麺ができます。
別売り絞り口を購入すれば餃子の皮やクッキー生地もできます。
ただし、腰が引けるほど高いので気軽に試せるものではないかも…
↑別売りアタッチメントはこんな感じで1〜2種セットで売られています。
定価が不明なのですがネットなどで探してみるとお値段は15,000円前後しますね!
本体のお値段は5,000円〜30,000円!?
フィリップスのヌードルメーカーは定価は32,000円くらいだそうです。
実はこのヌードルメーカーは数年前に生産が終了している商品になります。
そのため価格の解釈が難しい製品で生産終了のため在庫処分と考えているお店だと5〜6千円で販売されていたケースもあります。
ただ、根強い人気がある商品なので現役のお値段で行けると考えている店はまだ定価に近いお値段で取り扱っているケースもあります。
ざっと見た感じ実売で15,000円前後で売られている場合が多いです。
中古品だと1万円以下で売られていることがほとんどで、このような特殊調理器具の宿命なのですが「1回使って気に入らなかったから売った」というような中古品も多いです。
なので、上手く見極めができるなら中古もありかと!
ヌードルメーカーで製麺する流れ
フィリップスのヌードルメーカーにはレシピブックが付いていて、その分量に従って材料を用意してスイッチを入れれば簡単に美味しい麺が出来ちゃうんです!
中古品を買う方はレシピブックをついているものを選ぶ方が良いかと思います。
ネットにも情報はありますが、手元に紙であるとめっちゃ楽だしアレンジメニューも豊富なのでこれだけで十分楽しめるレベルなんですよ…
1.粉類を量って用意して本体に入れる
強力粉、薄力粉、そば粉などを指定された分量で用意します。
複数種類の粉を使う場合はボウルなどで事前にしっかりと混ぜ合わせておいた方が良いです。
↑本体上部のプラ製カバーを開けて粉を全部どかっと入れちゃいます。
ちなみに、このプラ製カバーがとても開けにくく私はいきなりつまみにヒビを入れてしまいました…
あまりに開かない場合はフロントパネルのねじをいったんちょっとだけ緩めると開きやすくなります。
コツを掴んで力加減を間違えなければ難しくはないのでくれぐれも無理な開け方はしないように…
2.水分を用意する
水や卵を用意します。
麺によっては水を食塩水にしたりしますが、付属のレシピに従えば大丈夫
3.こね時間を設定してこねる
通常は5分から8分です。
こねているときに少しづつ水分を入れてゆきます。
水分を一気に入れすぎると小麦粉全体に水が回らないので機械が回転し始めたら30秒くらいかけてゆっくりと入れていくのが理想です。
4.麺を切る
こねが終わると自動的に生地が押し出されて絞り口から麺が出てきます。
麺の太さは絞り口のサイズに任せるしかないのですが、麺の長さは自分でお好みの長さに切ることになります。
付属のプラスチック製カッターのようなものを使うように指示されていますが少々扱いにくいツールなので、
私はプラスチック製のフライ返しを使って切っています。
ほぼ自動でたったのこれだけで美味しい麺が出来ちゃいます。
水回しと言われる難しい作業や生地を寝かせるなども不要なんです。
材料の分量さえ間違えなければ失敗がないレベルなのでほんとめっちゃ簡単!
肝心の味はどんなもの?
本格的な自家製麺には勝てませんが、自宅で手軽に作ったものと考えればかなりのレベルのものが作れちゃいますね!
1.うどん
8分間こねればコシが強めの物ができます。
粉選びとゆで方が重要で、ゆでる時は大量のお湯(1人前に対して2リットルくらい)でしっかりゆでたほうが良いです。
お湯に入れた後で乱暴にかき回すと麺が切れてしまうので、軽くほぐしたあとはなるべく触らない。
この辺りに注意すればかなり本格的なものが作れます。
2.パスタ
うどんと大きく工程が違う点は卵を入れるというところです。
材料を入れてしまえばあとは機械に任せるだけでモチモチの生パスタができます。
特別な注意はないかなと思いますが、ゆでるとけっこう太くなるので太さにこだわりがある方は絞り口選びが重要です。
気持ち細めの方が茹で上がった時にイメージ違いがないと思います。
アタッチメントを変えればマカロニなどができるのも楽しいところ!(別売り)
3.中華麺(ラーメンや冷やし中華)
パスタやうどんとは違いかんすいや重曹を入れるという点です。
卵は作る麺の種類によって入れたり入れなかったりします。
かんすいはスーパーでは手に入りにくいので重曹で代用するのが一般的です。
ラーメンは業務用の粉を使ったほうがそれっぽいものができます。
業務用の小麦粉については一般の方でも簡単に購入する方法がありますのでそれは最後に。
ラーメンはスープの種類によってマッチする麺が全然変わるため、麺作りにまだまだ研究の余地があるのですが市販の強力粉(カメリヤとか)で作ってもかなり良い感じのものができます。
スーパーで売られている添加物盛りだくさんのケミカルな生麺よりは遥かにおいしいものができます。
↑スーパーでよく売られてる定番の強力粉「カメリヤ」です。
大手スーパーだとスーパーの独自ブランド(PB)で安く売られている強力粉もあり、それでも正直大差がないです。
業務用のラーメン専用小麦粉はやはりかなり違った出来になるのですがスーパーでは買えないので、業務用小麦粉で試すための練習にはPBのものなどを使うと良いかも!
私はまだ試していませんが、材料を変えればお蕎麦や冷麺やフォーなどもできるそうです。
全てに対して言えることですが、乾麺じゃないのでモチモチ感が強いのと一部の市販の麺のような妙な添加物が入っていないのがうれしいところですね。
フィリップスヌードルメーカーのデメリット
私自身はフィリップスのヌードルメーカーを素晴らしい製品だと感じているのですが、目的やお考えによってはそう感じない方もおられるかもしれません…
なので、私が感じたデメリットも合わせてご紹介いたします。
・別売り絞り口(アタッチメント)が高い
別売りのアタッチメントを買えば標準より太い麺や細い麺が作れます。
パイや餃子に使うシートやクッキー用のシートを作ることもできます。
いろいろ試したいところなのですが、別売りのアタッチメントは1〜2種セットで1万6千円くらいするんですよね…
販売終了品なので選択の幅もあまりないのですが、お値段が高いので「気軽にいろいろ試す」は難しいです。
ただ、最初についているアタッチメントだけでも麺に関してはいろいろと試せるのでまずはそれから極めていきましょう!
・使用後の掃除が大変と言われている
口コミ等をみると使用後の掃除が大変というご意見も多いですが、これはこういう機器の掃除にどれくらい慣れているかによりそうです。
私の感覚ではフードプロセッサーの清掃と大差ないように思えるので大きな苦痛はありませんが、フードプロセッサーの清掃に苦痛を感じる方であればとても辛い作業と感じるかもしれません…
食器洗い機のあるご家庭でしたら食器洗い機にかければ何もしなくてもいいくらいのレベルできれいになります。
ただし、メーカーさんとしては「食器洗い機不可」としている商品なので、ご利用は自己責任でお願いします。
熱湯で洗う食器洗い機だとプラスチックパーツや絞り口(アタッチメント)が熱で変形するリスクがあるのかなと想像します。
私はシロカの食器洗い機を使っていますが、数十回食器洗い機にかけても今のところ不具合は感じません。
↑クリックで詳細
・材料のロスが気になるかも…
アタッチメントの口部分にどうしても押し出せなかった生地が残るのですが片手で軽く握れるくらいの量です。
感じ方は人それぞれですが、私はちょっともったいないなと感じてしまいます。
ただまぁ余った生地の再利用も工夫次第で手で潰して平たくして中に具を包んで水餃子のようにしても良いですし、小さくちぎって茹でてニョッキみたいなものを作っても良いです。
2人前でも4人前でもロスは同じくらいの量なので、慣れてきたら4人前で作る方がロスの比率が下がります。
・生産終了品なのでサポートに不安
この製品が最初に作られたのは2014年でバージョンアップがないまま2019年ころまで売られていたようですが、現在は生産終了となっています。
壊れたときはメーカー修理が難しいかもしれません…
ざっと思いつく範囲だとこれくらいのデメリットがあり、これらを致命的な不都合と感じる方にはオススメできません。
ただ、これに変わる代替品もない状態なのでお手軽で高品質なヌードルメーカーを使いたければ我慢しなきゃならないポイントでもあります。
私が失敗したので使い方の注意
材料はきっちり測って
フィリップスのヌードルメーカーのすごいところは「材料の分量を間違えない限りは失敗がない」という点でしょうか。
逆に材料の分量を間違えると失敗しちゃいます。
麺づくりにおいては水分量がかなり重要で、小麦粉250グラム(麺2人前)に対してお水が5cc変わっただけで麺の状態が変わると言われています。
粉や水はキッチンスケールなどで正確に測ったほうが良いです。
↑こんなやつです。
フィリップスのヌードルメーカーは一度に最大500グラムの材料を扱えるので1キロまでが正確に測れたら十分かと思います。
麺を茹でるとやや太めになる
出来上がった麺はゆでるとやや太めになります。
パスタ用の2mmのアタッチメントがありますが、これで作ったパスタは細うどんくらいの存在感になります。
絞り口の種類が多くないのでこまめに調整というわけにはいきませんが、最初は理想の太さよりも小さ目の絞り口を選んだほうがしっくりくるかもしれません。
オリジナルレシピの場合は固形物詰まりや固すぎ生地に注意
粒の大きな全粒粉入り生地を細麺の絞り口で絞ろうとした場合など、固形物が絞り口に詰まって押し出しできない(ヌードルメーカーがエラーを表示します)場合があります。
生地が固すぎる場合も押し出しができない場合があります。
その場合は、生地を柔らかくするか太い麺の絞り口に交換するほかないので粒の大きな粉や固形物を入れるときは2人前から試した方が失敗のダメージが少ないです。
私の一押しレシピ
青汁を練り込んだグリーンパスタのペペロンチーノです!!
材料2人前に対して粉末青汁5gを入れて普通にパスタ麺を作りました!
具材は自分で用意しますが味付けはピエトロのペペロンチーノドレッシングがお手軽なのでおすすめです!
出来立てからこんな色で、茹でても色抜けせずに新鮮な緑色のパスタになるんです!
青汁と聞いたらマズイを連想する方も多いと思いますが、2人前のパスタに5グラム練り込んだ程度だとほとんど味は変わらず、噛み締めるとほんのりと野菜感があるかなというレベルです。
なんとなく健康になった気がして罪悪感が薄れるのでヘルシー指向の方にオススメです!
色付きパスタは水の代わりににんじんジュースやトマトジュースを使うこともできるので色々試してみてください!
ただ、発色はやっぱり粉末青汁が一番良いですね!
おまけ 業務用小麦粉をお手軽に買う方法
ラーメン専門店が自家製麺する場合、ラーメン専用の小麦粉を使うことが多いです。
コシが強い麺が作れたり、伸びにくい麺が作れたり、ラーメンだけでなくつけ麺や冷やし中華など用途にあった小麦粉が色々なメーカーからかなりたくさん出ています。
もちろん業務用小麦粉を個人で買うこともできますが25キロ単位(麺にしたらおよそ200人前)で売られていることが多いため、家庭で使うにはちょっとハードルが高いですよね…
私のおすすめは、ヤフーショッピングなどに出店されているKT Food Lab.さんです!
こちらは業務用小麦粉を1キロ単位で分売してくださっており、10キロ買えば送料も無料(一部地域を除く)です!
荒武者、麺遊記、傾奇者など、ラーメン作りの定番と言える小麦粉がたくさん取り扱われています。
ラーメン作りを極めるなら取り寄せてみるのも面白いと思います!
↑私も麺作りに自信を持った頃に10キロ頼みました!結構違いがあるのでスープとの相性などにも踏み込むと相当面白い!