3月4日がバウムクーヘンの日だって知ってました??広島人でも案外と知らないバウムクーヘンの歴史!
■ギネス記録に載っています!!
いきなりなんじゃそりゃ!?
と、思うかも知れませんが歴史を遡りながら読む系のタイムスリップメディアとして今日はお楽しみ下さい♪
写真は、ギネスワールドレコードの盾です!
ザ・レコード・オブ・ザ・ロンゲスト・バームクーヘン・ワズ・アチーブド・バイ「広島みなとフェスタ」(以下略)と書かれています。
※要は、世界一長いバウムクーヘンとしてギネス認定されています。
⇒達成日は2019年3月17日
ちなみに、この写真に映っているのはライターのボク。
(広島みなとフェスタ 広報部「Production UJINA MANIA」 うっちー)
■世界一長いバウムクーヘンって何!?
驚くなかれ、その長さなんと20m87cm!!
およそ150人が参加して作られました。
そんなギネス記録誕生の地は広島市南区宇品(広島みなと公園)
広島みなとフェスタ2019(2日目)のメインイベントとして実施。
前日の夜から大型の什器を搬入し、当日は着々と準備が進行。
2019年に因んで、目標では20m19cmを目指していたので、実際にバウムクーヘンを焼くための装置は35m近い長さに。
この装置の一番のキモは両側からもの凄い力で中央に向かって棒を押し合ったまま固定している所にあります。
なぜなら、30mもある棒は例え金属であっても重量により中央が重みで下がってしまって”たわんでしまう”から。
真っ直ぐでないとキレイなバウムクーヘンが焼けないので、この課題は設営事業者をかなり悩ませました。
いよいよ第一層目となる生地を流していきます。
(広島市の松井市長、隣にドイツ総領事など様々な来賓がお越しになりました)
バウムクーヘンは、生地をかけては焼き、また生地を重ねては焼くという作業を繰り返して年輪のような模様を作っていきます。
この日は、ギネス世界記録の公式認定委員にも会場にお越しいただき、焼き上がったバウムクーヘンをその場で審査。
どうやら、バウムクーヘンの厚み(層)が規定以上あるか?などをアチコチ切ったり測ったり。さすが世界記録に載るには厳しい審査がありました。
こんな写真、NHKや地元テレビ局でもなければ撮影できないところですが、
そこは広島みなとフェスタ広報部!!
公式メディアとしてしっかりとカメラに捉えることができております。
■なんでギネスを狙ったんじゃ?
実は、2019年というのがバウムクーヘンが日本に伝わって初めて焼かれた年からちょうど100年という節目の年に当たることから企画されたものでした。
そして、100年前に日本にバウムクーヘンを伝えたのが洋菓子店の創業者としても有名な「カール・ユーハイム」さん。
1919年3月4日、彼が原爆ドーム(旧:産業奨励館)にて日本初のバウムクーヘンを提供したのが、日本人とバウムクーヘンの最初の出会いだったとのこと。
■似島が発祥と言われる所以は?
そもそも、カール・ユーハイムはなぜ日本に来たのでしょうか?
お菓子職人としてバウムクーヘンを売りに来たのかと言うと、実は歴史は全く違う不思議な流れを辿ります。
100年前の1919年は、第一次世界大戦が終結して間もない年でした。
ドイツ人であったユーハイムは、捕虜として日本(似島)に連れてこられた人物だったのです。
似島には日露戦争~第二次世界大戦集結までの間、陸軍第二検疫所という軍事施設があり、そのためユーハイムは広島に来ることになったのです。
■戦争の歴史から生まれた100年の絆
戦争の捕虜として日本に連行され、そこで日本に伝わったバウムクーヘン。
“始まりは「戦争」という負の歴史だったかもしれないが、
そこで伝わったドイツの伝統的なお菓子が100年もの間、日本人に愛されて今も食べられている事を嬉しく思う”
と言うようなお話をドイツ総領事がおっしゃっていたのがとても印象的でした♪