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広島駅周辺を大雨による水害から守る!
マツダスタジアム地下の大州雨水貯留池へ見学に行ってきました!

2019/10/28 - 広島県内, 生活しぶ

恐ろしいことに、このところ毎年のようにどこかが豪雨や台風による自然災害に見舞われていますよね。
車や家が雨水に沈むようなシーンをこんなに何度も目にするものかと驚きながらも、こういう自然災害が日常と隣り合わせにあるんだという実感がどんどん強くなってきました。
このような災害を目の当たりにしてみなさまの防災意識も高まってきていると思いますが、ここ10年で広島駅周辺を水没から何度か救ったであろう施設があります。

それはマツダスタジアムの地下にある大州雨水貯留池です。

創刊カラフルのライターでこの施設を見学してきたのですが、この施設は事前予約すればどなたでも見学できる施設になっています。
施設の概要や見学方法、そしてちょっと嬉しい(コレクターにとってはめちゃくちゃうれしい)記念品についてまとめました。

目次

  1. 大州雨水貯留池ってどんな施設?
  2. 潜入!大州雨水貯留池
  3. 大州雨水貯留池の活躍
  4. 見学方法
  5. ちょっとレアな記念品!
  6. まとめ

1.大州雨水貯留池ってどんな施設?

概要

大州雨水貯留池は広島駅周辺を豪雨などによる水没から守るための施設です。
広島駅周辺は交通の要となっている生活にとって大切な場所で、地下道などもあるため浸水に対する対策が必要とされていました。
広島駅南口周辺地域で強い雨(降雨量20mm/時)が降ると、通常の下水道の排水能力を超えてしまい浸水が発生してしまうそうです。
こうなると交通機能がマヒしたり地下施設が利用できなくなったりと多くの方にいろんな方向でダメージを与えてしまいます。
それを防ぐために作られたのが大州雨水貯留池なのです。

しくみ

通常、雨が降った時の水は下水管を通って下水処理場や川、海などに流されて処理されます。
しかし、想定を超える豪雨などの場合は排水の処理能力を超えてしまい下水処理場がパンクしたり、排水が逆流したり、雨水が溜まり続けて土地が水没したりなどの危険があります。
このような場合に下水管に溜まりすぎた雨水を予備の専用下水管(貯留池流入管)に流して、雨水をしばらく専用の貯水施設に溜めて、天候回復後に処理ができるようになってから溜まった雨水を処理することができます。

 

2.潜入!大州雨水貯留池


施設の入り口はこんな感じで壁面緑化でマツダスタジアム周辺の景観に溶け込むように工夫しているそうです。
右側は機材等搬入用のエレベーターで一番左の入り口が見学者の待合室です。

待合室にはベンチとトイレがあるので10分くらい早めに到着しても安心です。
いろいろなカープマンホールコラボグッズの宣伝が張り出されています。
これらのグッズはエイジレスさんという企業が許可を得て販売しているそうで通販もやっています。


↑Amazonでも取り扱いがありますが、カープマンホール型フロアマットがめっちゃ良い感じ!

見学は最初に三階ぶんくらいの階段を下りてゆきます。
先にご紹介したエレベーターは機材ようなので人が乗ることはできません。
ここは人が働く現場施設(普段は無人だけど)なので、場合によっては危険もあるため靴や服装は動きやすいもので見学したほうが良いでしょう。
場所によっては暗闇の中に段差があったり、ぬかるんでいたりもするのでしっかりと職員さんの指示に従って勝手に動き回ったりしないようにしましょうね!

階段を下りてしまえば、多くの場所はコンクリートで舗装された歩きやすい場所になっています。
通路だけでもめちゃくちゃ広くて、ものすごく無機的な感じなので興奮します!

ポイントごとに職員の方が施設や仕組みについて説明して下さいます。
説明用の図なども用意されているのでとても分かりやすいです。
職員の方はスピーカーなどを使って説明して下さいますが、コンクリートに囲まれた地下なので余計なおしゃべりは大変反響します。
職員さんの説明の邪魔にならないように、大人数での参加の場合は私語をしないように気をつけましょう

ここからが一番見ごたえのある広大な貯水槽の見学です。

ここが豪雨の時などに雨水がたまってくる水槽で中は真っ暗、職員さんの明かりがなければ足元も見にくくて施設の端っこの壁が見えないくらいの広さです。
ここに雨水をいっぱいに溜めると15,000立方メートル、分かりやすく言えば25mプール40杯分くらい貯めることができるそうです。
この日は水は入っていない状態でしたが使われたときの名残か下水特有の匂いとジメジメ感がすごかったです。
ここには排水時の通り道となる浅くて広い溝があり、場所によっては汚泥でぬかるみのようにもなっており、暗闇でもありますのでここでは特に足元に注意しましょう。

貯水槽の地面はコンクリートなのですが、前回に雨水が流れ込んだ時の汚泥が少し残っていました。
ラーメン屋さんかお好み焼き屋さんのゴミが流れ込んで育ったのではという説があるのですがモヤシが生えていました!
暗くてジメジメした場所なのでモヤシの栽培には最適環境なのかと思います!

順路の隅っこには柵がない水槽がぽっかりと存在してたりもします。
ここはテーマパークや娯楽施設ではないので、見学される際は走り回ったりせず危険が伴うことを理解しておいてください。

色んな人のフェチ心をくすぐりそうなパイプラインや機械を眺めながらマツダスタジアムの地下に当たる部分を延々と歩きます。
ホームベースの位置など球場ゆかりの目印などもあって面白いです。

施設内にはカープマンホールも展示されているのですが、カープマンホールには彩色されていない真っ黒なものもあるそうです。
色付きマンホールは歩道などに設置されるのですが、色がないものは車道で使われていることがあるそうです。
車で走ってる時に色がついてたら気が散っちゃうからという配慮だと思うのですが、色がついてなかったらカープマンホールかどうかもわからないですよね…


施設内の通路を最後まで進んだら反対側の階段を上って地上に出ることができます。

ここからもう少し見学が続いて、主にマツダスタジアムとの関係について説明して下さいます。

例えば、マツダスタジアムは災害時の避難場所にもなっているのですがそういう場合に仮設トイレを作れるようにトイレ用のマンホールが並んでいたり

再利用された雨水が使われている球場外側にあるせせらぎ水路(あまおとのこみち)に連れて行ってくれたり

球場周辺にあるいろいろなカープマンホールを見せてくれたりなどなど

地下と地上を使って球場をほぼ一周くらい歩いて最初の集合場所に戻ると見学終了です。

ここで記念品をもらえるのですが記念品については後ほどのご紹介で。

見学の所要時間は40~50分くらいでさほど体力がいるようなコースではありませんので、歩ける方であれば気軽に参加できると思います。
今までの生活であまり意識していなかった部分を知れてとても素晴らしいものでした。
長く続くコンクリートの通路や貯水槽の巨大さは巨大建造物フェチのかたにも満足いただけるものではないかと感じました。

見どころたくさんの施設見学でお話したい小ネタもたくさんあるのですが、それらは皆さまが実際に見学されるときの楽しみにとっておきます!

3.大州雨水貯留池の活躍

2009年に利用が始まった大州雨水貯留池ですが、今までの10年間で26回使われたそうで施設が満タンになるまで水が入ってきたのはそのうち4回だそうです。
2019年はまだ使用した実績がなく激しい雨の時にちょっと貯水槽が湿る程度だったそうです。
この施設がなければ広島駅周辺が何度か水没していたかもしれなくて、見えないところで地域の生活を支えてくれている縁の下の力持ち的な施設ですね。
世間では何となく「広島では4年に1回大雨が降る」と言われていますが、ここ近年を確認しましたところ以下のような感じでした。

・H18(2006) 9月 台風13号による豪雨
・H22(2010) 7月 庄原ゲリラ豪雨
・H26(2014) 8月 広島土砂災害を起こした豪雨
・H30(2018) 7月 西日本豪雨

昨今の気象状況では4年に一度どころか毎年の警戒が必要だと思いますが、行政の方も治水には力を入れておられ河川の堤防工事などもよく目にするようになりました。
個人での備えはもちろん必要ですが、行政がこのような施設などで防災対策をしてくださってるのはとても心強いですね。

4.見学方法

[予約する]

大州雨水貯留池は事前予約を行えばどなたでも見学できるようになっています。
広島市のホームページの該当箇所を熟読し申込フォームに必要事項を入力してお申し込みください。

http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1464572915707/index.html

パンフレット等もダウンロードできるので、しっかりと学ぶために事前に読んでおきましょうね!
本記事執筆時点では月・水・金の日中のみの受付となっています。
車が6台くらい停められるスペースがありますが、団体見学者のバスなどが停まると駐車できない可能性があるそうなので事前に確認したほうが良いでしょう。

繰り返しになりますが、動きやすい服装と靴で参加してください。

 

[見学日当日]

見学開始5分前までに集合場所へ向かいます。
集合場所はマツダスタジアムとコストコの間にある緑のモコモコが目に付く建物周辺です。

大州雨水貯留池と表札がでているのでそれを目印にしてください。
そこに入れば作業着を来た職員さんが声をかけてくださいますので指示に従ってください。

少し早くついても待合室があります

見学者用の待合室やお手洗いがありますので少し早く着いても心配はありません。
遅刻すると職員さんはもちろん、他の見学者に迷惑をかけることになりますので早めに行くのが良いでしょう。

見学にかかる時間は40~50分くらいです。

5.ちょっとレアな記念品!

施設の見学が終わると知る人ぞしるマンホールカードがもらえます。
マンホールカードについては別の記事で詳しくご紹介いたしますが、大州雨水貯留池を見学した方にはカープマンホールのカードがもらえるのです!
これ、フリマサイト等でも結構な高値で取引されていて、コレクターにとってはとてもうれしい記念品なのです。

↑営利目的で売るのはどうかと思うけど、Amazonでもすごいお値段で売られています…

記念品目当てで見学される方もおられるようで、この日も九州から車でお越しの方がカードホルダーに記念品のカードを追加してコレクションを増やしておられました。
カードの質感が良くてコレクションされている方がいるのも納得…
これをきっかけに集めたくなりました!

 

6.まとめ

この設備にかかった費用はおよそ45億円だそうです。
庶民の感覚からしたらとんでもないお値段ですが、広島市の全会計が1.2兆円くらいですのでそれから考えるともう10年も使ってるわけでさほど大きな額ではないように思えちゃいますね。
災害などが多い時代、安全がタダではないということが多くの人に受け入れられ始めている昨今では頼もしく感じられる方も多いのではないでしょうか?
普段は意識することが少ない部分ですが、こういう施設を見学させてもらうと視野がものすごく広がる気がするし何よりもちょっと楽しいです。(もちろん、遊びではないのですがワクワクするものは仕方ないです…)

お時間がある方はぜひご予約の上で足を運んでみてくださいね!

↓予約
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1464572915707/index.html

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国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」を受賞した雨水有効利用の取組みを紹介します
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1260938880955/

※記事の内容は執筆時点のものです。